ニューシニアのライフ・スタイル「フロンティアエイジ」

Tuesday, January 24, 2012

ブリューゲルの動く絵

フロンティアエイジ1月号 第6面より

名画の中に迷い込む不思議な体験

 ブリューゲルの動く絵

 ウィーン美術史博物館が所蔵する「十字架を担うキリスト」は、ゴルゴダの丘へ引かれるキリストの受難を描いたピーテル・ブリューゲルの名画。画家はそこに人間が繰り返す愚かな振る舞いへの警鐘をこめた。映画「ブリューゲルの動く絵」はその絵に入り込んで旅するような不思議な体験を味わえる作品。


 16世紀フランドルの農村の夜が明けた。若夫婦は子牛を売りに出かけ、風車守りの家族は風車を回して小麦をひく。そんなのどかな風景とはうらはらに、支配者は異端者を無残に迫害している。美術収集家のヨンゲリンク(マイケル・ヨーク)は、画家ブリューゲル(ルトガー・ハウアー)に「この有様を表現できるか」と問いかける。画家が風車の回転を止めると、すべての光景がぴたりと動きを止め、そこにキリストや聖母マリア(シャーロット・ランプリング)らが過去から舞い戻ってくる。そして、聖書の「十字架を担うキリスト」の物語が始まった。

 絵画そのままの衣装をまとった豪華キャスト、最新の技術を駆使した美しい映像。アートの世界でも活躍するポーランドの鬼才レフ・マイェフスキ監督の鋭い感性がブリューゲルの精神と共鳴しあい、名画に秘められた意味を解き明かしていく。96分。28日からシネ・ヌーヴォ(地下鉄・阪神九条)、第七藝術劇場(阪急十三)で公開。

ニューシニアの情報新聞「フロンティアエイジ」
オフィシャル・ホームページ http://www.f-age.com/

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